琵琶湖と長浜・竹生島

生活雑誌の家庭画報。
「絶景開運スポットへ」という何とも魅力的なタイトルに引かれ、名古屋から車で1時間ちょっとで行ける琵琶湖周辺に出かけることに決めました。

一番の目的は琵琶湖内に浮かぶ島、竹生島ですが、その前に長浜でランチを。
長浜は古い街並がそのまま残る散策にぴったりな街ですが、その一画にあるビワコラージュというイタリアンへ。
関西の名店で修業したシェフが作る、生産者と直接つながるレストランだとか。
ちなみにこちらのお店も家庭画報掲載です。

竹生島へは長浜港からフェリーで。
ランチを食べ終わったぐらいの便の席がちょうど空いていたので、運良く乗り込むことができました。
琵琶湖は日本最大の湖で、滋賀県の面積の1/6を占めるのだそう。
その琵琶湖に浮かぶ竹生島は、古来「神の住む島」と言われ人の住居はありません。
そんな竹生島には、急斜面に建てられた宝厳寺があります。
ご本尊は大弁財天で、江ノ島、宮島と並ぶ日本三弁財天のひとつです。

フェリーを降りて最初に視界に入るのが長い石段です。
島の急斜面に建てられたお寺なので、本堂までは階段を登ることになります。膝に自信が無い方はちょっと大変かも。
石段を登ると瑞祥水という井戸が見えます。
なんでも、平成の時代にここに井戸を掘れとのご本尊様のお告げにより岩盤を掘り続けたところ、清浄水が出たのだとか。
さらに石段を登ると急に視界が開け、広々とした敷地に本堂が。
ご本尊の弁財天は七福神のうちのひとりですが、もともとはインド古代信仰の水を司るサラスヴァティー神で、仏教における守護神として取り入れられているのだそう。

本堂でのお参りを済ませたら、唐門から観音堂へ。
唐門は2020年に修復が終わったばかりのようで、極彩色のカラーが遠くからでも目を引きます。
観音堂からは都久夫須麻神社へと繫がる渡り廊下があり、船廊下と呼ばれています。
豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に使用した「日本丸」の一部を利用して建てられたのだとか。

船廊下を抜けると都久夫須麻神社に。
琵琶湖に突き出した場所に竜神拝所の鳥居があり、瓦投げを行うことができます。
投げた瓦が鳥居をくぐると願い事が成就する?
そんなことを聞いたら挑戦してみたくなるのが人間の性というものでは。
かわらけに願い事と名前を書いて、いざ!
狙って投げたつもりでしたが、強風にあおられて思っていたよりも随分と手前で降下してしまいました、、鳥居の周りは投げられたかわらけで真っ白です。

竹生島は琵琶湖に囲まれているだけあって、清浄で清々しいエネルギーを感じられる場所のようです。島を歩きながら、美しい景色と空気に触れ、その土地のエネルギーを分けていただいたような気分に浸ることができました。
今回は午後からの訪問でしたが、午前中の早い時間だとまた違ったエネルギーに触れられるのかもしれません。