大神神社と奈良

もう何年も前から参拝をしたいと思っていた神社、奈良県の大神(おおみわ)神社。
神社好きの方なら一度は訪れたいと願う神社なのではないでしょうか。

大神神社には本殿がありません。
理由は、背後の「三輪山」という山そのものをご神体としているからです。
三輪山の頂上にある「盤座」に大物主大神が鎮座したことが始まりとされていいて、三輪山が古事記や日本書紀にも登場することから日本最古の神社のひとつとされています。

奈良と言えばそうめんらしい、、ということで三輪山近くの三輪山本さんでそうめんをいただくことにしました。
せっかくのなので、そうめんの起源を調べてみると、大和国の三輪(奈良県桜井市)で生まれた手延べそうめんに至るのだとか。

今から1300年ほど前、大神神社の初代宮司の子孫が飢饉と疫病に苦しむ民のために救済を祈願したところ、神の啓示を承り仰せのままに肥沃な三輪の里に小麦を撒き、水車を利用してひいた小麦粉を原料としたそうめんを作ったのだそう。

大神神社は山そのものがご神体なので、元々木や草、花や土にも神様が宿るとされています。
人間が足を踏み入れてはいけない聖域ですが、許可を取れば入山することができます。が、所要時間1〜2時間、かなり厳しい山道とのことでしたので体力にあまり自信の無い私たち、参拝だけさせていただいて入山は今回は見送ることに。

さて、せっかく奈良に来たのだから憧れのホテルに泊まりたい、とのことで日本を代表するクラシックホテルのひとつに宿泊することにしました。

創業1909年と100年以上の歴史があるホテル。
設計は東京駅を手がけた建築家の辰野金吾氏。重厚さと品格が漂います。
館内には多くの調度品と美術品が飾られ、まるで美術館のよう。
和洋折衷の佇まいがとにかく美しく、時間の流れを忘れてしまうかのようです。

エントランスを過ぎたロビーの奥には、ティーラウンジとバーが。
奈良公園の一画にあるため、神の使いとして大事にされている多くの鹿もいます。

奈良は日本の歴史と文化がひしひしと感じられる特別な場所ですね。
二度三度と訪れてその魅力をもっと深掘りしたいものです。