厳島神社と神勝寺・禅と庭のミュージアム
海面にそびえる朱塗りの大鳥居といえば、宮島の厳島神社を思い浮かべる方が多いのでは。
その大鳥居や本殿・廻廊を実際の目で見てみたく、松山から足を伸ばして宮島へ行ってきました。広島駅から電車で宮島口駅まで行き、フェリーでおよそ10分ほどで宮島に到着しました。
GWだから仕方がありませんが、フェリー乗り場といい宮島といい、とにかく凄い人の数です。
観光客の数に圧倒されそうになりながら、急ぎ厳島神社へと向かいます。
厳島神社といえば、やはり海面に姿を表す大鳥居と本殿ですが、なにか様子がおかしい…
というか、大鳥居も本殿も海に浮かんでいないのです。
あいにく、この日は干潮だったようです。
潮の満ち引きまでは全く考えておりませんでした。
気を取り直して廻廊を巡ります。
厳島神社の社殿の主要な部分は、ほぼ平安時代に造られたそうです。
寝殿造りの平安様式で、世界文化遺産にも登録されています。
翌日は福山へ移動し、神勝寺・禅と庭のミュージアムへ。
臨済宗建仁寺派の寺院ですが、名称にある通り、広大な庭園や伽藍(がらん)、茶室、アートパビリオン、コレクションを含めた壮大なミュージアムです。
アートパビリオン洸庭では、こけら葺きの技法で造られた船型の建物の中に入り、闇の中に浮かぶ光が織りなすインスタレーションを体感することができます。
お昼は敷地内の庫裏(くり)、五観堂で湯だめのうどんをいただきました。
禅宗の修行僧である雲水には一番のご馳走なのだそう。
休憩は滋賀県の永源寺より移築したという含空院で、煎茶と栗餅を。
浴室も七堂伽藍のひとつなのだとか。
通り抜ける風が気持ちの良い外湯にもお邪魔を。
こちらの施設のコンセプトは、日常の実践のすべてに覚醒の契機を見出そうとする禅宗のあり方を学ぶのではなく楽しむ…なのだそう。
五感を刺激し、解放する。そんなことを意識的に行っていくことが必要なのかもしれませんね。