パンフレットとリーフレットの違いは?特徴と適した用途を解説
弊社EMU DESIGNは戦略立案を得意とする名古屋のデザイン会社です。17年以上にわたり、ホームページ・カタログ・パンフレット・会社案内・ロゴマーク等の制作に携わっています。
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「パンフレットの作成を検討している」という方は、企業や団体、個人を問わず、多くいらっしゃいます。しかし、そもそもパンフレットとは、どのようなものを指すのでしょうか? こと、企業用途のパンフレットとなると、一般的な定義や、扱いやすい形態、制作のコツなど、気になるポイントも多いのではないでしょうか。
このページでは、パンフレット、あるいはリーフレットなど、届けたい情報を整理して提供できる印刷物一般について、その定義や用途、おすすめの作成方法などを、詳細に解説します。
パンフレットとは
用途や制作のポイントなどに触れる前に、そもそもパンフレットとは、どのようなものを指すのでしょうか?
一般的には、ページ数が複数かつ過度に多くはなく(数ページ〜数十ページ)、ホチキスや針金といった方法で中綴じ、あるいは折られた紙を重ねた形態の、宣伝などに用いられる小冊子体の媒体のことをいいます。
例えば文部科学省では、8ページにわたるカラーの資料を、印刷できるようなデータ形態(PDF)でサイトに掲載し、それを「パンフレット」と呼称しています。
参考:文部科学省 「教育振興基本計画」パンフレット紹介ページ
https://www.mext.go.jp/a_menu/keikaku/detail/1335025.htm
なお、たとえば内容がどういったものでなければならないとか、さらに詳細な定義は設けられていないようです。
パンフレットの用途
配布の容易な体裁でありながら、多くの情報を載せられる、というのがパンフレットの特性なため、「じっくり腰を据えて読んでほしい情報」を伝えたい場合には、パンフレットが効果を発揮します。
よく見られるのは会社案内や商品説明、言い換えるならばプロモーションや広報といった用途です。この他にも、複数人あるいは多数の人で企画を練るためにパンフレットを配布する、といった用途も考えられるでしょう。
パンフレットとリーフレットの違い
パンフレット、と聞くとイメージしやすい一方で、よく似た媒体である「リーフレット」とは違いがあるのか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
リーフレットとは一般的に、一枚の紙を折り、冊子の体裁にした印刷物を指します。こちらも宣伝などが主な用途ですが、パンフレットと異なるのが、「複数の用紙(2枚以上の紙)を重ねて綴じることはない」という点です。
紙1枚で造られた、いわゆる「ペライチ」ならリーフレット、紙を2枚以上重ねたものならパンフレット、と呼ぶのが正しいと言えそうです。
パンフレットとリーフレットの違い、特徴に合わせて使い分け
では、パンフレットとリーフレットの特徴や用途はどのような違いがあるのでしょうか。
上記のようにパンフレットとリーフレットの最もはっきりした区別は、ページ数の多寡によって決まります。大まかに言ってしまえば、パンフレットはページ数が多く、リーフレットは少ない、となります。
ページ数から考えるならば、パンフレットはA4サイズの中綴じ8ページのものが多いようです。一方のリーフレットは、やはりA4サイズのものが多いとはいえ、一枚の用紙を2つ折りにした、4ページのものが連想されます。
この点で言えば、パンフレットはより多くの情報を伝えるのに向いており、そのために製品やサービス、あるいは会社(、学校、病院)案内の総合的な情報を掲載するケースが多くなります。受け取った顧客から見れば、じっくり読んだり、あるいはじっくり説明を受けたりして、掲載内容についてよく理解するための媒体、というイメージになるかもしれません。
リーフレットの方は逆に、掲載内容についてのある部分、あるいは特徴に限って、整理した内容を伝えるのに使われるケースが多くなります。例えば商品の新機能だとか、特定のセグメントのお客様に向けた一般的でない説明、あるいは逆に、ひとまず広く配布することを目的としたコンパクトな製品宣伝、といった用途に適しています。受け取った顧客にとっては、とりあえず掲載内容の特徴や、名前、あるいはそれが存在しているこということを把握するための媒体、というイメージになるかもしれません。
チラシはパンフレットやリーフレットとどう違う?
リーフレットがコンパクトな媒体、というところで、「ではチラシとどう違うの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
チラシとはその名の通り「配り、散らす」イメージ、つまり大量に配布し、手軽に受け取ってもらうためのもの、というイメージです。サイズはパンフレットやリーフレットよりも小さいサイズのものが多く、印刷も片面のみ、中綴じはなし、といったものが連想されます。
掲載できる情報がずっと限られているために、パンフレットやリーフレットを検討していた方には、チラシはあまり選択肢にのぼらない可能性もありますが、情報をきわめてダイレクトに伝えられること、中綴じがいらず高品質な紙質である必要もないことからコストを節約できること、また中綴じの手間などがないために納期も早くなることが期待されるなど、チラシならではのメリットもあります。
パンフレットやリーフレットでは大型過ぎるとか、掲載スペースを持て余す、できるだけ早く配布したい、といったケースでは、チラシを選択肢に乗せておくのもひとつの手かもしれません。
パンフレット・リーフレットの効果的な活用法
パンフレットは複数の紙を使用、リーフレットは一枚の紙を使用、と上に述べましたが、ではどちらをどのように選べばよいのでしょうか? 次はこれらの効果的な活用法について説明します。
パンフレット作成と情報量
「パンフレットだとたくさんの情報を用意しなければならず大変そうだから、ちょっとの情報でも作れるリーフレットにしよう・・・」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかしリーフレットにする場合は、少ないスペースに情報を集約する必要があります。伝えるべき情報を厳選する必要があり、また短い文章でも伝わるよう表現を推敲する必要が出てくるため、たんに作業量を節約したくてリーフレットを選ぶ、というのは早計です。
紙数の多いパンフレットのほうであれば、伝えたい情報を載せたいだけ載せることができます。場合によってはいくらでもページを増やしていけるのも、情報を過度に厳選する必要に迫られなくて良いだけ、メリットと言えます。もともと伝えたい情報が多い場合などは、無理にリーフレットにまとめようとせず、パンフレットを選ぶのがよいでしょう。
パンフレット作成とコスト
とはいえ、紙数が多いとそのぶんの紙代(コスト)がかかります。また、印刷にかかるコスト、つまりインク代もそのぶんだけ多くなります。
情報量をいたずらに多くする必要がない、あるいは費用に制限がある場合は、リーフレットを選ぶメリットは大きいでしょう。一方で情報量を多く載せなければならないのならパンフレットを選びますが、その際はあらかじめ用意できる費用を算出しておき、それに見合った紙数やインク代、あるいは紙質を選ぶとよいでしょう。
まとめ
パンフレットは複数枚の紙を用いた印刷物であり、プロモーションから広報まで、様々な用途に使われます。
デザインやサイズも様々なものが考えられますが、構成の決め方や紙の選び方、印刷の際の手間やコストなど、いざ作成するとなると、あらかじめ考えておかなければならないポイントがあるものです。
最近であればテンプレートなども様々なものをインターネットなどで入手でき、個人で作成するハードルはかなり下がっているものの、多くの人に配布するとなると、ある程度以上のクオリティを求める場合は、やはりデザイン会社に発注するのが様々な面でメリットが多いです。
デザイン会社、と聞くと身構えてしまう方もいるかもしれませんが、デザイン専門の会社であれば、個人から企業まで、実に様々な顧客を相手にパンフレットを作成した実績を持っているはずです。とくに、長い営業実績や、多数の制作実績をホームページに載せているようなデザイン会社なら、安心して相談できるでしょう。