Columnコラム

効果的な情報設計のプロセスを分かりやすく解説

弊社EMU DESIGNは戦略立案を得意とする名古屋のデザイン会社です。17年以上にわたり、ホームページ・カタログ・パンフレット・会社案内・ロゴマーク等の制作に携わっています。
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今回は「効果的な情報設計」について、重要性と具体的なプロセスを分かりやすく解説したいと思います。
情報設計(Information Architecture / IA)は、ユーザーが目的を達成しやすいデザインを実現するための基本となるもので、適切な表示と動線の設計が求められます。

■情報設計とは?情報表示と動線
情報設計とは、デザインがユーザーに情報を伝える際の表示方法と動線を設計することを指します。デザインには常に目的があり、単にわかりやすいだけでなく、その目的を果たすための設計が重要となります。

〈UIデザインと情報設計の違い〉
UIデザイン(ユーザーインターフェースデザイン)は、ユーザーがサービスをスムーズに使い、その価値を最大限に活かせるよう設計することを意味します。
一方、情報設計は、その元となる情報の構造を指し、UIデザインが操作から最終的な見た目までを含むのに対し、情報設計は情報の配置や関係性に焦点を当てます。

〈効果的な情報設計のための5つのステップ〉
ここでは、効果的な情報設計を行うためのプロセスを5つのステップに分けてご紹介します。

  1. デザインの目的の明確化
    情報設計を行う際、まずそのデザインが達成すべき目標を明確にします。
    一見明確に見える目標でも再考することで見落としがちなポイントに気づくことがあります。例えば、コーポレートサイトの目的が「会社の情報を伝える」だけでなく、「潜在顧客からのお問い合わせ」を促すことであれば、情報設計の方向性も変わります。
  2. 情報構造の把握
    次に、提供する情報の構造を整理します。
    シンプルなプロジェクトでは一つずつ書き出して整理できますが、複雑な情報を取り扱う場合にはリストアップだけでは不十分です。
    情報の階層や関係性を明確にするため、KJ法などの手法を用いることが有効です。
  3. ユーザーの行動心理に合わせた情報の優先度付け
    ユーザーの行動心理を理解し、情報の優先度を設定します。
    リサーチやインタビューを行い、ペルソナ(典型的なユーザーモデル)とユーザージャーニー(ユーザーがサービスを利用する際の道筋)を定義することで、ユーザーが求める情報を適切に提供できます。
    インタビューが難しい場合は、ユーザーがデザインと出会う「5W1H」を明確にするだけでも効果的です。
  4. ユーザー動線の設計
    次に、ユーザーが目的を達成するまでの動線を設計します。
    これは、マーケティングで言う「コンバージョンファネル」に相当します。
    ユーザーがサイトやアプリに訪れた時点から目的を達成するまでのステップを設計し、途中で離脱しないような動線を構築します。
  5. 画面内の情報の設計
    最後に、各画面ごとの情報構成を設計します。
    提供する情報の優先度とユーザーに行わせたい行動を明確にした上で、ワイヤーフレームを作成し、チーム内で検討を重ねます。
    ワイヤーフレームは、情報設計の要点をデザイナーに伝えるための重要なツールとなります。

    情報設計はデジタルデザインに限らず、古くからデザインの世界で重要な技術です。
    現代のITサービスでは、扱う情報の量が膨大であり、ユーザーとの距離が遠いことから、情報設計の難易度が高まっています。しかし、基本的な考え方は変わらず、ユーザーにとって有益な情報を適切に提供することが求められます。

    弊社では、ユーザーの行動心理を深く理解し、効果的な情報設計を行うことで、ユーザーが求める情報を的確に伝えるデザインを提供しています。
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