デザインの依頼方法や相場、手順をまとめて解説!
弊社EMU DESIGNは戦略立案を得意とする名古屋のデザイン会社です。17年以上にわたり、ホームページ・カタログ・パンフレット・会社案内・ロゴマーク等の制作に携わっています。
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デザイン依頼は、プロジェクトの成果を左右する重要なプロセスです。
しかし、具体的な依頼方法や相場、手順を把握していないと、期待通りの成果が得られない場合があります。
本記事では、デザイン依頼前に知っておくべき注意点や準備しておくこと、スムーズに進めるための具体的な流れをわかりやすく解説します。
企業担当者の方から初心者の方まで、安心して依頼ができるように、依頼方法だけでなく相場や手順など全体を網羅し、依頼後に「こんなはずじゃなかった」、「追加の料金を依頼されて困った」などトラブルを避けるために気を付けるべきポイントもご紹介します。
目次
デザインを依頼できる制作物……3
Webサイト……3
ECサイト……3
ロゴマークやパッケージデザイン……3
バナー……3
カタログやパンフレット(紙媒体)……4
デザイン依頼の事前準備……4
デザイン制作の目的を決める……4
デザインのイメージを決める……4
納期を決めておく……5
予算を決めておく……6
競合のデザインや資料を用意しておく……6
デザインの費用や相場……7
Webデザイナー……7
グラフィックデザイナー……7
UI/UXデザイナー……8
イラストレーター……9
デザインを依頼する手順……9
依頼内容の整理……10
デザイナーやデザイン会社を探す……10
見積依頼……11
契約の締結……11
制作開始……11
完成品の受け取り……12
デザインを依頼するメリット……12
高品質なデザイン……12
時間と手間の節約……13
ブランド力の向上……13
まとめ……14
デザインを依頼できる制作物
デザインの依頼対象となる制作物は、多岐にわたります。
依頼する制作物に応じて必要なスキルや注意点が異なるため、適切なデザイナーを選定し、要望についても具体的に伝えることが重要です。
Webサイトやロゴデザインから紙媒体まで、依頼可能な主要な制作物を具体的に紹介します。
Webサイト
Webサイトは、企業の情報発信や集客、ブランド構築のために現代では欠かせないツールです。
プロに依頼することで、デザイン性だけでなく、使いやすさ(UI/UX)やSEO対策を考慮した設計が可能になります。
〈例〉
コーポレートサイト:企業やブランドの信頼感を高めるデザインが重視される
ランディングページ(LP):商品の宣伝や購入促進を目的としたデザインが求められる
ブログ・ポートフォリオサイト:個人や小規模事業主向けのシンプルで魅力的なデザイン
〈注意点〉
サイトの目的(情報発信、販売促進など)を明確にする
ページ数や必要な機能を具体的に伝える
スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)が標準仕様となっているか確認する
プロに依頼することで、訪問者の目を引きつけ使いやすさを重視した高品質なWebサイトを構築できます。
ECサイト
ECサイト(ネットショップ)は、商品の販売に特化したWebサイトで、ユーザーがスムーズに購入できるようなデザインが重要です。
デザイン性と機能性、両方を兼ね備えたデザイン設計が求められます。
〈例〉
トップページ:視覚的な魅力と商品の特徴を効果的に伝える構成デザイン
商品ページ:写真や説明文を引き立てるデザイン
購入フロー:ユーザーが迷わず購入手続きできるレイアウト構成
〈注意点〉
販売商品やブランドの特性を理解しているデザイン
決済機能や在庫管理等、ショップ側のユーザビリティを考慮
競合と差別化できるデザイン
ユーザーが「また利用したい」と思うような体験を提供するECサイトは、売上アップに直結します。
ロゴマークやパッケージデザイン
ロゴマークやパッケージデザインは、ブランドや商品の第一印象を決める重要な要素です。これらのデザインは、ターゲット層に合わせた魅力をもち、記憶に残るものが求められます。
〈例〉
ロゴデザイン:企業や商品の象徴となるデザイン
パッケージデザイン:商品の魅力を最大限に伝え、購買意欲を刺激するデザイン
〈注意点〉
ブランドや商品の価値観を明確に伝えることのできるデザイン
競合との差別化、長期にわたるブランディングを意識する
ロゴやパッケージのデザインは、長期的に使用されることが多いため高いデザイン性と実用性が必要となります。
バナー
バナーデザインは、広告やキャンペーンの告知に使われます。
特に、Web広告では目を引くバナーデザインが重要な役割を果たし、売上や集客にも大きく影響を与えます。
〈例〉
ウェブ広告バナー:クリック率や訴求を高めるデザイン。
SNS用バナー:目立つ配色とフォントでキャンペーンやイベントを告知できるデザイン
特定ページ用バナー:ランディングページや特集ページに合わせたデザイン
〈注意点〉
バナーの目的(集客、告知、販売促進など)を明確にする
使用する媒体を決め、フォーマット(JPG、PNGなど)を指定する
短期間のキャンペーンの場合でも、インパクトのあるデザインが重要
クリック率やコンバージョン率を高めるバナーは、売上や集客に直結するため、なんとなく作るのではなく明確な意思がこもったデザインスキルが重要です。
カタログやパンフレット(紙媒体)
カタログやパンフレットは、企業のサービスや製品を紙媒体で紹介するための重要なツールです。
これらは、顧客に対する信頼性を与えるだけでなく、営業活動にも役立ちます。
手に取った瞬間の印象が重要であり、プロによる洗練されたデザインがその効果を高めます。
〈例〉
商品カタログ:豊富な商品情報を見やすく整理したレイアウトデザイン
会社案内パンフレット:企業の信頼感を高める洗練されたデザイン
イベントフライヤー:イベントの魅力を一目で伝えるデザイン
〈注意点〉
紙のサイズや種類(光沢紙、マット紙など)なども考慮
配布するターゲット層に合わせたトータルデザインが必要
紙媒体のデザインは、オンラインでの効果的な情報発信と並行して、顧客に対する信頼感を与えるための重要な役割を果たしてくれます。
デザイン依頼の事前準備
デザイン依頼を成功させるには、事前準備がもっとも重要といっても過言ではありません。
依頼する側がどのようなデザインを希望しているのか、しっかりと準備をしておくことで、デザイナーがスムーズに作業を進められるだけでなく、仕上がりも期待に沿ったものになります。
こちらでは、「デザイン依頼の事前準備」のポイントを解説していきます。
デザイン制作の目的を決める
デザイン制作において、最初に考えるべきは「目的」です。
なぜそのデザインが必要なのか、何を達成したいのか、依頼側の希望を明確にすることで、デザイナーへの指示が具体的になり、結果として効果的なデザインが完成します。
たとえば、
・新商品の認知を広げたい … パッケージデザインや広告デザインが必要
・ブランドのイメージアップを図りたい … ロゴデザインやウェブサイトデザインが効果的
・販売促進を強化したい … 販促用ポスターやバナー広告が適している
具体的な目的を定めることで、デザインの方向性や必要な要素を明確に伝え、デザインに盛り込んでもらうことができます。
目的を曖昧にしたまま依頼すると、デザイナーが手探りで進めることになり、不要な手戻りや追加コストが発生する可能性も出てくることから、双方にとって不利益が発生する可能性が高くなります。
デザインのイメージを決める
次に、デザインのイメージを具体化することが大切です。
イメージが曖昧なままだと、デザイナーへ伝える際にも抽象的な表現になり認識にズレが生じてしまい、完成したデザインが思い描いていたものと異なるリスクが高まります。以下の方法でイメージを固めましょう。
■参考となるデザインを収集する
気に入ったデザインの画像やウェブサイトを収集し、どの部分が依頼したい目的に沿っているかを整理します
■キーワードを整理する
「シンプル」「高級感」「親しみやすい」など、イメージを言葉で表現します
■色やフォントの希望を明確にする
希望の色や雰囲気だけでも構いませんが、特定のカラーコードやフォントの種類まで調べる時間があれば希望を共有しましょう
具体的なビジュアル例や言葉を共有することで、デザイナーが方向性を正確に掴むことができます。
納期を決めておく
デザイン制作には時間がかかるため、納期の設定は非常に重要です。
依頼時に納期が未定、また短納期になると、デザイナー側のスケジュール調整が難しくなり、スムーズな進行を妨げる可能性があります。
納期を設定する際には、以下のポイントを考慮してください。
■余裕を持ったスケジュールを確保
デザイン修正や確認の時間も含めて、現実的な納期を設定します
■制作段階のマイルストーンを設定
ラフ案提出、デザイン案確定、最終納品といった区切りを設けることで、進行状況を管理しやすくなります
■繁忙期を避ける
年末年始や年度末など、一般的に忙しくなる時期を避けるとスムーズなデザイン依頼ができます
また、依頼する側がデザイン案の確認、フィードバックを遅らせると納期に影響を与えるため、迅速に対応できる体制を整えることも重要なポイントです。
予算を決めておく
デザイン制作には、内容や依頼期間に応じた費用がかかります。
依頼前に予算を決めておくことで、デザイナーとの相談がスムーズになります。
■市場価格を調査する
同様のデザイン制作の相場を調べ、自分の希望予算と照らし合わせます
■費用の内訳を明確にする
デザイン作業費だけでなく、印刷費や追加修正費用なども考慮します
■優先順位を決める
すべての要素を盛り込むと予算オーバーになる場合があります。優先度を決めて、必要最低限の要素を見極めましょう
予算を明確に伝えることで、デザイナーもその範囲内で提案をしてくれます。曖昧なまま依頼をすると、完成後に費用が膨らむリスクがあるため注意が必要です。
競合のデザインや資料を用意しておく
競合のデザインや市場でのトレンドを把握することも重要です。
特に、似たような商品やサービスを展開している競合のデザインを分析することで、自社が差別化を図るポイントを明確にできます。
■競合商品のパッケージや広告
競合がどのようにターゲットにアプローチしているかを確認します
■業界トレンド
流行のデザインスタイルや色使いを調査します
■ターゲット層のニーズ
競合デザインがどのようにターゲット層に響いているかを考察します
これらの情報をデザイナーに共有することで、競合との差別化を意識したデザイン制作が可能になります。
また、競合の成功例を参考にすることで、自社のデザインがターゲット層により効果的にアプローチできる可能性が高まります。
このように依頼する側が事前準備をしっかり行うことで、デザイナーとのコミュニケーションが円滑になり、双方にとって満足のいく結果が得られるでしょう。
デザインの費用や相場
デザインを依頼する際には、一般的にどのくらいの費用がかかるのか、実際の相場を把握しておきましょう。
デザインの種類やデザイナーの専門性、経験、規模、またデザイン会社へ依頼するのかフリーランスのデザイナーへ依頼するのかによって費用は異なってきます。
こちらでは、デザイン職種ごとの特徴や費用相場について解説します。
Webデザイナー
Webデザイナーは、主にウェブサイトやランディングページ、バナー広告などのデザインを手掛ける専門職です。
近年では、コーポレートサイトやECサイトの制作依頼が増え、デザインだけでなくコーディングも兼任する場合があります。
【費用相場】
小規模なランディングページ(LP):5万円~20万円
コーポレートサイト(5~10ページ):20万円~100万円
ECサイト:20万円~200万円
【費用が変動する要因】
ページ数や機能:ページ数が多い場合や、フォーム、検索機能などを追加する場合は費用が増加します
デザイナーの経験値:実績のあるフリーランスや制作会社は相場が高めです
依頼内容の詳細度:デザイン案が明確であれば、費用を抑えられる場合があります
Webデザインには、サイト全体の構成やターゲット層に合わせたUI(ユーザーインターフェース)設計が重要になるため、単なるデザイン以上のスキルが求められます。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、カタログ、ポスター、チラシ、名刺、パッケージなど、主に印刷物のデザインを担当します。
視覚的なインパクトを与えることが求められるため、美術的なセンスやレイアウトスキルが重要です。
【費用相場】
チラシ(片面):2万円~8万円
ポスター:5万円~30万円
カタログ:10万円~50万円
ロゴデザイン:5万円~30万円
【費用が変動する要因】
デザインの複雑さ:細かいイラストや特殊な印刷効果を使用する場合はコストが増えます
印刷対応の有無:デザインのみを依頼する場合と、印刷工程まで含める場合では費用が異なります
修正回数:修正の多さや方向性の大幅な変更がある場合、追加料金が発生することがあります
グラフィックデザインには、ターゲットの心理を掴むマーケティング要素が強く、完成度の高さが求められる分野です。
UI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーは、アプリケーションやウェブサービスのユーザー体験(UX)を設計し、使いやすいインターフェース(UI)をデザインする専門家です。ユーザー視点で操作性やデザイン性を追求することが求められるため、細部にわたる設計が必要です。
【費用相場】
アプリUIデザイン(画面10枚程度):20万円~150万円
ウェブサービスのUI/UX設計:50万円~300万円
【費用が変動する要因】
プロトタイプ制作の有無:クリック可能なプロトタイプの作成が含まれる場合、費用が高くなります
デザイン範囲:画面数や機能性によってコストが変わります
ユーザー調査の規模:ユーザーテストや市場調査が含まれると費用が増加します
特にUI/UXデザインは、ユーザーの操作感を重視するため、デザイン性だけでなく分析力や戦略的な思考が必要とされます。その分、相場も高めに設定されていることが多くいです。
イラストレーター
イラストレーターは、キャラクターやイメージイラスト、背景画などを制作する専門家です。
広告用や商品パッケージ、ゲーム内のグラフィックに使用されることが多く、独自性が重視される分野です。
【費用相場】
カットイラスト(モノクロ・簡易的):5000円~2万円
キャラクターデザイン(1体):3万円~10万円
背景イラスト:5万円~20万円
書籍表紙用イラスト:10万円~50万円
【費用が変動する要因】
イラストの用途:商業利用の場合、費用が高くなる傾向があります
イラストのスタイル:リアルタッチ、アニメ調など、スタイルによって工数が異なります
著作権の範囲:著作権を譲渡する場合、追加料金が発生することが一般的です
イラストは完成品そのものが評価されるため、依頼するイラストレーターのスキルや実績が費用に直結します。
デザインを依頼する手順
デザイン依頼をする際、スムーズに進行させるためには、具体的な手順を把握しておくことが重要です。手順を理解し適切に進めることで、満足のいく成果物を得ることができます。
①~⑥のデザイン依頼手順に沿って、気を付けておきたいポイントを解説していきます。
①依頼内容の整理:目的や要件を明確化
②デザイナーやデザイン会社を探す:実績や専門性を確認
③見積依頼:費用感や対応力を比較
④契約の締結:責任範囲や条件を明文化
⑤制作開始:進捗確認とフィードバックを丁寧に行う
⑥完成品の受け取り:品質や納品物をチェック
依頼内容の整理
まず、依頼内容を整理しておきましょう。
デザイナーへデザインの目的や実現したいデザインを正確に伝えるために、自分の要望や意見を明確にしておくことが重要です。
このポイントが的確に整理できていれば、この後に行うデザインの方向性の決定もスムーズに進めることができます。事前準備が何より大切となりますので、デザイン依頼を行う前にしっかり内容をまとめ確認を行ってみてください。
〈ポイント〉
■デザインの目的
デザインで何を実現したいのか(例:商品の売上向上、ブランドイメージ向上、など)
■ターゲット層
デザインを見る対象の顧客層(年代、ジェンダー、など)を明確にする
■具体的な依頼要件
デザインのサイズ、色のイメージ、使用媒体、必要な要素(例:ロゴ、キャッチコピー、など)
■納期や予算
現実的、かつ明確なスケジュールと予算を設定
デザイナーやデザイン会社を探す
次に、依頼先となるデザイナーやデザイン会社を探します。
依頼内容やプロジェクトの規模、予算に応じて、最適な依頼先を選ぶことが重要です。
〈ポイント〉
①クラウドソーシングを活用
CrowdWorks(クラウドワークス)やLancers(ランサーズ)、coconala(ココナラ)などのプラットフォームを利用すると、多くのデザイナーから条件に合う人材を探すことができます。これらのプラットフォームでは、予算に応じて柔軟な提案が受けられるため、小規模な案件に適しています。
②制作実績を見る
候補となるデザイナーの実績やスタイルを確認し、自分のイメージやプロジェクトの方向性に合った人を選ぶことが大切です。ポートフォリオは、そのデザイナーが得意とする分野やテイストを知るうえで最も有力な情報源です。
③口コミや評判を調査
信頼性を確認するため、過去のクライアントのレビューや評判をチェックしましょう。
特に納期の遵守や対応力など、デザインのスキル以外の部分も確認しておくことが重要です。
④デザイン会社の利用
中規模から大規模なプロジェクトの場合、デザイン会社に依頼するのが安心です。
デザイン会社は、多くのデザイナーや制作スタッフを抱えており、複雑な要件や幅広い分野のデザインに対応できる点が強みです。
また、プロジェクトマネジメントやスケジュール管理を一括して任せられるため、依頼側の負担が軽減されます。
デザイナーには得意分野がありますので、必要なデザイン分野(例:Webデザイン、グラフィックデザイン、UI/UXデザイン)に合った人材を選ぶことが大切です。また、以下の基準で依頼先を選ぶとよいでしょう。
・小規模案件や予算を抑えたい場合
フリーランスのデザイナーやクラウドソーシングを活用するのが適しています。
短期間で完成するデザインや簡易的な制作物の場合、個人デザイナーで十分な成果を得られることがあります。
・中規模以上の案件の場合
プロジェクトの規模が中規模以上の場合や複数の制作物を同時に進める必要がある場合、複数デザイナーを抱えていて経験豊富で対応力のある、デザイン会社へ依頼するのが最適です。
デザイン会社の体制そのものや経験、各専門分野のデザイナーへのコネクション、専門性などが役立ち、トラブルも回避できます。
見積依頼
候補のデザイナーやデザイン会社が決まったら、見積を依頼します。
見積では、費用感を把握しつつ、依頼先の対応や提案力を見極めることができます。
〈ポイント〉
■具体的な依頼内容を共有:目的、希望デザイン、納期、予算などを明確に伝える
■修正費用や追加料金を確認:修正回数や大幅な変更が発生した際の料金体系を確認しておく
■複数の候補に依頼:複数のデザイナーや会社から見積を取り寄せ、費用や提案内容を比較する
見積書には作業範囲や費用の内訳、納期が明記されているかを確認し、不明点があれば事前に質問し、不安をなくしておくことが大切です。
依頼者からの質問に対し具体的な返答が得られるかもチェックしておくことで、デザイン修正時などに発生するやり取りがスムーズに進むかどうかの判断をすることもできます。
不明点は見積の段階で質問し、デザイナーやデザイン会社とは事前にしっかりと意思の疎通を行っておきましょう。
契約の締結
見積内容に納得したら、正式な契約を締結します。
この段階では、双方の責任範囲やスケジュール、費用を明確にし、トラブルを防ぐために契約を行うことになります。
契約書がない場合、後々のトラブルにつながることがあるため、口頭での約束だけではなく、必ず文書に残しましょう。
〈ポイント〉
■契約書を交わす:業務委託契約書を用意し、作業範囲、納期、費用、支払い方法を明記する
■著作権の取り扱いを確認:完成品の著作権や使用権がどちらに帰属するかを明確にする
■キャンセル条件を確認:契約途中でのキャンセルや納期遅延時の対応についても記載しておく
制作開始
契約が完了したら、いよいよデザインの制作が始まります。
開始段階では、デザイナーと密に連絡を取りあい、デザインの方向性が合致しているか、また進行状況を確認しスケジュールの遅延を起こさないことも重要となってきます。
〈ポイント〉
■ラフ案や初稿の確認:最初に提出されるラフ案や初稿をもとに、方向性を確認し具体的な指示を出します
■フィードバックを的確に伝える:修正点や要望は具体的に伝えることで、無駄な修正を減らします
■進行スケジュールを管理:進捗状況を定期的に確認し、スケジュール通りに進んでいるか確認します
制作中に大幅な変更が発生すると追加費用がかかる場合があるため、初期段階で方向性をしっかり固めましょう。
確認をおろそかにすると、後々方向性が違うなど手戻りの原因となり、納期が間に合わないというトラブルにもなりかねません。
開始段階での確認は、特にしっかりと行ってください。
完成品の受け取り
最後に、完成品を受け取り、依頼内容が満たされているかを確認。納品物に不備がないか、以下のチェック項目を参考に検収を行います。
〈ポイント〉
■デザインの品質:初期の依頼内容に沿っているか、細部に問題がないかを確認する
■納品形式:必要なファイル形式(例:JPG、PNG、AI、PSDなど)が揃っているか確認する
■著作権の移行確認:契約内容に基づき、著作権が正しく移行されているか確認する
デザインに不備があれば速やかに修正を依頼し、問題がなければ支払いを完了させます。
受け取りを行ってからデザイン等の修正依頼をすると、追加費用が発生する場合もあります。十分に確認を行ってから、受け取りを行うようにしましょう。
デザインを依頼するメリット
こちらでは、デザインをプロへ依頼をするメリットについて解説していきます。
文字を配置しフリーイラストを使えば、デザインの勉強をしていなくても個人でデザインが出来てしまう現代ですが、プロへデザイン依頼することには大きなメリットがあります。
高品質なデザイン
まず、デザインを専門家に依頼する最大のメリットは、高品質な成果物を得られることです。
プロのデザイナーはデザインに関する高度なスキルや専門知識を持っており、依頼内容を形にするだけでなく、さらに価値を付加した提案を行うことが可能です。
〈高品質なデザインの特徴〉
・視覚的に魅力的で洗練されている
・目的に合わせた適切な設計
・最新のトレンドを取り入れる
特に、商品パッケージやWebデザインなど、売上や集客に直結するデザインでは、その質が大きく結果に影響します。
プロに依頼することで、素人では再現が難しい完成度の高いデザインを実現できるでしょう。
時間と手間の節約
デザインを依頼せず自分で制作しようとすると、膨大な時間と手間がかかります。
専用のデザインソフトを使いこなすスキルを習得したり、何度も修正を重ねたりといったプロセスが必要となり、結果的に依頼した方が早かったということも。
企業や個人事業主にとって、デザイン業務をプロに依頼することは、クオリティのみならずコア業務に集中できる点についても、大きなメリットです。
ブランド力の向上
質の高いデザインは、単に美しいだけでなく、企業や商品のブランドイメージを高める役割を果たします。
統一感のあるデザインや、目的に合った視覚表現を採用することで、ブランドの認知度や信頼感が向上します。
■一貫性のあるビジュアル:ロゴや名刺、Webサイトなど、すべてのデザインが統一されることで、ブランドのプロフェッショナルな印象を与えます
■ターゲット層に響くデザイン:ターゲット層の趣味嗜好を考慮したデザインは、企業や商品のファンを増やす効果があります
■競合との差別化:洗練されたデザインは、競合他社との差別化を図り、他社よりも目立つ存在になるのに役立ちます
例えば、見栄えの良いデザインのWebサイトは、訪問者に「信頼できる会社」という印象を与えます。
また、独自性の高いロゴデザインは、ブランドの象徴として長期間にわたって活用できる資産となります。
まとめ
本記事では、デザイン依頼をする際の成功のポイントや注意点をご紹介しました。
デザインを依頼する際には、
・事前準備の徹底
・デザイン会社・デザイナーの適切な選定
・効率的な進行管理
こちらの3つのポイントを意識し、依頼を行ってみてください。依頼の目的をはっきりとさせ、ポイントを意識することで、デザイン依頼の成果が大幅に変わることが実感できるはずです。
デザインとは、単なる見た目の美しさの追求ではなく、ビジネスやブランドの確立に欠かせない重要な要素のひとつです。
適切な準備とプロセスを踏まえて依頼を進めれば、高品質なデザインを得られるだけでなく、時間と手間を大幅に節約することができ、またブランドイメージの向上や集客にも必ずつながっていきます。
ぜひ、本記事を参考にデザイン依頼を検討し、理想のデザインを実現する第一歩を踏み出してみてください。