もっと多くの女性に知ってもらいたい、
もっと多くの女性に使っていただき良さを実感してもらいたい、
もっと多くの女性により幸せになってもらいたい…
上記は、女性向けのサービスを提供する方々が
常に考えていらっしゃることではないでしょうか。
女性をターゲットとするサービスを提供する場合、
女ゴコロをいかにつかむかという視点で宣伝活動を行う必要があります。
「カワイイ」は年齢問わず女性が良く発する言葉ですが、
そもそも「カワイイ」にはどんな意味があるのでしょうか。
きもカワイイ、大人カワイイ、ブスカワイイといった言葉に代表されるように
「カワイイ」が表す意味は、単に見た目が愛らしいというだけではありません。
「カワイイ」は、好き・気に入っている・魅力的・美しい・似合っている・
クセになる・小さい・愛嬌があるといった機能ではない感覚や感情を表現します。
女ゴコロをつかむためには(機能性や技術力はもちろん備えたうえで)、
感覚や感性に訴えかけ「カワイイ」と感じてもらうことが大切です。
以前は技術力がサービスそのものの機能的価値を支えていましたが、
現代はすべての事業者が切磋琢磨するため、
市場が成熟し機能性や技術力に差がつかなくなってしまったのです。
それでは、そんな成熟社会に数多くある類似サービスの中から
自社を選んでもらうためにはどうしたら良いのでしょうか。
答えのひとつに「感性価値」を提供することが挙げられます。
「感性価値」とは、「カワイイ」に代表される
感覚や感性を刺激するプラスアルファの購入動機です。
【感性の意味:ウィキペディアより】
感性とは、美や善などの評価判断に関する印象の内包的な意味を知覚する能力と言える。
これは非言語的、無意識的、直感的なものであり、例えば何らかの音楽に違和感を覚えるように人間に作用することもある。
感性についての研究は古くは美学や認識論、また認知心理学や芸術学などで行われてきたものであり、
歴史的には19世紀に心理学者・フェヒナーが黄金比についての実験美学研究にその起源を求めることもできる。
心理学や黄金比、実験美学などの言葉が出てくると少々難解な印象になってしまうかもしれませんが、
簡単にいってしまえば「感性価値」=「心の満足」です。
サービスを提供される側の女性たちは、理論と並行して
そのサービスに費用を支払うことでどんな風に心が満たされるのかを感覚的に判断します。
最近良く聞かれる、共感・作り手のこだわり・ストーリー性・問題解決力・といった情緒的な価値を探ることで、
既存サービスに対する不満を解決し、潜在的ニーズを発掘することができ、
それを実行することで、お客さまに喜んでいただける「感性価値」を提供することになるのです。
自社が提供できる「感性価値」は、言い替えると自社の強みやオリジナリティ、“らしさ”であり、
それらを探り、具体的にアウトプットしていくことがブランディングであると言えます。
自社だけの「感性価値」は簡単に見つからないかもしれませんが、
様々な情報を分析し、時にはターゲットにアンケートやヒアリングを行いながら
慎重に見つけ出すことが大切です。