ホームページの目的を明確にする企画とコンセプト

女性と鏡

起業・独立をした方がまずはじめに行う仕事は、お得意先をつくることだと思います。
起業時ばかりでなく、新規事業の立ち上げ時や既存事業の見直しを行う際も
自社が提供するサービスの需要を探すことはとても大切です。

そんな折りにホームページを新規で立ち上げたい、
または既存のブログやホームページをリニューアルしたいと考えたら
ぜひともはじめに行っていただきたいことがあります。
それはホームページの企画とコンセプト作りです。

自社のサービスを購入してくれる(選んでくれる)顧客は、
なぜ他社ではなく自社を選んでくれるのか。
競合他社との違いは何であるのか。
自社を選ばなければいけない理由について思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

「自社」を「自分」に置き換えてみると、自分の良いところを自分で探すようなことなので
なかなか難しい作業であると思います。

ですが、どんな人にも必ず良いところがあり、
本人が気付いていないかもしれないオリジナリティがあるのと同様に、
どんな事業にも必ずオリジナリティに富んだ強みがあるはずです。

この強みを探る作業は時間がかかり、一朝一夕にはいかないことが多いです。

なぜこの事業をやろうと考えたのか、顧客になってくれそうな人はどんな人なのか、
それを行うことによって自分自身やスタッフはどんな感情を持つのか。

時間をかけて掘り下げてみると、自分では当たり前だと思っていたことが
顧客から見たら魅力とうつるような新たな価値が見つかるかもしれません。

女性集客にはデザイン戦略を

戦略

ホームページの構想を練る際にぜひ留意していただきたいのが、ページ全体の「統一感」です。
インターネット上には星の数ほどのホームページが存在し、
検索エンジンを利用して自由に閲覧することができます。

特定の目的がなければ、ひとつのホームページをチェックする時間はどんどん短くなっていますので、
ユーザーはトップページを開いた際に概略が知りたいと考えます。

ホームページに概略が掲載され、フォントや色・見せ方に統一感があれば、
視覚的に印象付け、事業や製品・サービスの認知に必要なアイコン的な役割を果たすことができます。

統一感があることと同時にシンプルであることも重要です。
スマートフォン等のモバイル端末の普及によって、
ホームページをスマートフォンで見る方がどんどん増えています。

パソコンと比較して画面の小さいスマートフォンでは、デザインがシンプルな方が見やすくなります。

また、適切な導線についても配慮する必要があります。
ユーザーの注意を引きつけながら必要な情報を届けることができれば、
ストレスを与えないという機能を果たすことができるのです。

上記のようなデザイン戦略を行う際には、
事業イメージ・ビジョン・目的がはっきりしていることが前提です。
これが定まっていないと、ユーザーに対して発信する情報があいまいになってしまいます。

ビジョンやミッション、ロゴマーク、ホームページ、
その他の販促物は、一貫性のあるコンセプトの元に稼働してこそ大きな力を発揮します。

ブランド力を上げて売上を上げる秘訣

ブランド

経験値があり常にスキルアップも行っていてクオリティに自信があるのに
それが売上につながっていない…
そんなお客さまの悲痛な叫びを時々耳にすることがあります。

本来であれば、ユーザーが満足するサービスを提供していたら
自然に売上が上がっていってもおかしくないはずです。
それなに、なぜ上記のような現象が起こってしまうのでしょうか?

現代のようなモノやサービスが溢れる多様化した成熟社会では、
必要と思われる機能はすでに満たされていると言えます。

例えば、食べ物や飲み物に「美味しい」という価値は必ず必要なものですが、
美味しいものばかりがずらりと並んでいる状況の中では、
「美味しい」という価値以外の部分で魅力を感じてもらわなければなりません。

「美味しい」という価値を提供し続けるには様々な努力や改善が必要になりますが、
市場に出回る全ての商品の質が良いため、「美味しい」は武器にはならなくなってしまうのです。

ユーザーに「美味しい」以外の価値を感じてもらうにはどうした良いのでしょう。
それにはまず、他社との違いを認識し差別化を行うことが重要になってきます。
つまり、差別化=ブランディングです。

差別化は、「強み」や「らしさ」とも言い替えることができます。

差別化を行うことで、新しい視点、新しいアプローチ、新しいやり方が生み出され、
本来持っている価値を分かりやすく伝えることが可能となります。

差別化を行うということは、いかに自社サービスの特徴を際立たせるかということであり、
それには選択と集中を行い、場合によっては他の可能性を捨てる思い切りも必要です。

下記にブランディングを成功させるために必要な条件を簡潔にまとめました。

①差別化のポイントを探ること
②具体的にアウトプットすること
③継続すること

②の具体的にアウトプットを行う場としては、ネーミングやロゴマーク、
ホームページ、SNS、パンフレット、広告等が挙げられます。
ユーザーの目に触れる場所のすべてにおいて一貫性のある統一イメージを訴求していくことが大切です。

ブランディングが成功するか否かの分かれ目は、③の継続できるかどうかにもかかってきます。
明確なコンセプトとブレない軸、信念を持ってブランド力を上げていくことが、やがて売上へとつながっていくのです。

女性向けホームページに必要な「カワイイ」とは

女性

もっと多くの女性に知ってもらいたい、
もっと多くの女性に使っていただき良さを実感してもらいたい、
もっと多くの女性により幸せになってもらいたい…
上記は、女性向けのサービスを提供する方々が
常に考えていらっしゃることではないでしょうか。

女性をターゲットとするサービスを提供する場合、
女ゴコロをいかにつかむかという視点で宣伝活動を行う必要があります。

「カワイイ」は年齢問わず女性が良く発する言葉ですが、
そもそも「カワイイ」にはどんな意味があるのでしょうか。

きもカワイイ、大人カワイイ、ブスカワイイといった言葉に代表されるように
「カワイイ」が表す意味は、単に見た目が愛らしいというだけではありません。

「カワイイ」は、好き・気に入っている・魅力的・美しい・似合っている・
クセになる・小さい・愛嬌があるといった機能ではない感覚や感情を表現します。

女ゴコロをつかむためには(機能性や技術力はもちろん備えたうえで)、
感覚や感性に訴えかけ「カワイイ」と感じてもらうことが大切です。

以前は技術力がサービスそのものの機能的価値を支えていましたが、
現代はすべての事業者が切磋琢磨するため、
市場が成熟し機能性や技術力に差がつかなくなってしまったのです。

それでは、そんな成熟社会に数多くある類似サービスの中から
自社を選んでもらうためにはどうしたら良いのでしょうか。

答えのひとつに「感性価値」を提供することが挙げられます。

「感性価値」とは、「カワイイ」に代表される
感覚や感性を刺激するプラスアルファの購入動機です。

【感性の意味:ウィキペディアより】
感性とは、美や善などの評価判断に関する印象の内包的な意味を知覚する能力と言える。
これは非言語的、無意識的、直感的なものであり、例えば何らかの音楽に違和感を覚えるように人間に作用することもある。
感性についての研究は古くは美学や認識論、また認知心理学や芸術学などで行われてきたものであり、
歴史的には19世紀に心理学者・フェヒナーが黄金比についての実験美学研究にその起源を求めることもできる。

心理学や黄金比、実験美学などの言葉が出てくると少々難解な印象になってしまうかもしれませんが、
簡単にいってしまえば「感性価値」=「心の満足」です。

サービスを提供される側の女性たちは、理論と並行して
そのサービスに費用を支払うことでどんな風に心が満たされるのかを感覚的に判断します。

最近良く聞かれる、共感・作り手のこだわり・ストーリー性・問題解決力・といった情緒的な価値を探ることで、
既存サービスに対する不満を解決し、潜在的ニーズを発掘することができ、
それを実行することで、お客さまに喜んでいただける「感性価値」を提供することになるのです。

自社が提供できる「感性価値」は、言い替えると自社の強みやオリジナリティ、“らしさ”であり、
それらを探り、具体的にアウトプットしていくことがブランディングであると言えます。

自社だけの「感性価値」は簡単に見つからないかもしれませんが、
様々な情報を分析し、時にはターゲットにアンケートやヒアリングを行いながら
慎重に見つけ出すことが大切です。

ブランドイメージにテーマカラーを取り入れる

テーマカラー

日常生活を送る中で色は単に色として認識されますが、
実は人の心や気持ちに大きな影響を与えています。

ブランディングに成功している企業やブランドは、
ユーザーにブランドイメージをより明確に記憶してもらうために
色が持つイメージを効果的に取り入れた色彩戦略を行っています。

企業やブランドのテーマカラーというのは必ず決まっていて、
そのテーマカラーには企業側が伝えたいブランドメッセージが隠されているのです。

赤

赤:ユニクロ・マクドナルド・明治製菓

青

青:ローソン・サントリー・NEC

黄

黄:クロネコヤマト・ロフト・ニコン

緑

緑:伊藤園・スターバックスコーヒー・花王

赤には情熱的・活動的・エネルギーといったイメージがあります。
ある心理学の研究によれば、赤は交感神経系に刺激を与え、血圧や体温・興奮作用を高める効果があるそうです。
また、食欲を増進させる効果もあるといわれ、
食品関連の企業に取り入れられていることが多いようです。

青には誠実・清潔感・冷静といったイメージがあり、気持ちを鎮静化させて集中力を高める効果があります。
企業やブランドに誠実さや冷静さを想起させたい場合に多く取り入れられています。

黄には開放感・明るさ・希望といったイメージがあり、
脳が活性化し頭の回転が良くなる、集中力が良くなる等の効果があります。
さらに黄色い光は交感・副交感神経を刺激するため、注意を喚起しやすく道路工事や信号にも使用されています。

緑には安心感・鎮静・ナチュラルといったイメージがあり、
筋肉の緊張をほぐしリラックスさせ、身体を癒やす色と言われています。
企業やブランドに優しく安心感がある雰囲気を想起させたい場合に取り入れられています。

テーマカラーをご自身の事業に取り入れる際は、
色が持つ力を思い浮かべながら決めてみてはいかがでしょう。

同じ色を使い続けていくことでメッセージが伝わりやすくなり、
ブランドイメージも認識してもらいやすくなります。ぜひ活用してみましょう。