天気の良い日曜日、とあるご縁で丸の内の料亭
河文で開催された大寄せ茶会に参加して参りました。
松尾流の家元が主人の幼なじみで、
初釜があるので良かったらどうぞとお声掛けいただいたのです。
主人も私もほぼ初心者でしたが、そのような方も多く参加されると聞いて
半ば安心して出掛けていったのでした。
会場に到着すると、既に多くのお客さまで賑わっていました。
ほどなく茶室に案内をしていただきますが、なんと主人が一番の上座に誘導され
他に席も空いておらず私は二番目の席に座ることとなってしまいました。
襖が開いて家元が茶室に入ってこられると、上座に座る主人を見て苦笑いを(笑)
ですが流石家元、茶道が元々男性社会の文化であることにさらっと触れつつ、
お点前のあとには初心者の私たちのために簡単なお作法を指南してくださいました。
他のお客さまは全国各所からいらっしゃった先生やお弟子さんで、
皆さんから懐紙の置き方やお菓子の取り方、
お茶碗の持ち方や飲み方まで手取り足取り教えていただいたおかげで、
恐縮しながらも楽しく濃茶を頂くことができました。
ご同席の方々の心の広さに感動するばかりです。
以前に参加させていただいたお茶会で、
先生から茶道は季節感をとても大切にする文化であることを教わりました。
お点前で使用する道具、掛物やお花それぞれに意味があることなど、
いろんな話を聞いているうちに、自分もその片鱗だけでも吸収したいと思ったものです。
そんな訳でお茶碗や道具をじっくりと拝見してから茶室を後にしました。
濃茶の後には懐石の点心をいただきましたが
一つひとつが繊細な味わいでした。
風情のある建物で風情のあるひとときを過ごした休日でした。