修善寺温泉と柳生の庄

2022年の大河ドラマといえば、三谷幸喜さん脚本の鎌倉殿の13人。
鎌倉殿の13人の主人公である源氏ゆかりの地(というよりも滅亡の地)でもある修善寺。
真夏であろうと温泉でゆっくりしたい、、との思いがつのり、修善寺温泉へと行ってきました。

修善寺温泉は伊豆半島で最も歴史があると言われています。
名古屋からは少し距離がありますが、日本百名湯に選ばれる名湯とのこと、ドラマの影響もあってか遠さを感じることはあまりありません。

さて、宿泊に選んだのは柳生の庄という日本旅館。
修善寺ICを降りて桂川沿いに温泉街の坂道を登っていくと、竹林に囲まれた宿が見えてきます。
客室は風情ある数寄屋造り。元々は東京白金の料亭が始まりなんだそう。

訪れたのは8月ですが、竹林ともみじの緑がとても美しかったです。
今回の旅の目的はずばり温泉、ということは早めにチェックインしてとにかくお風呂を堪能しなければ、、
お抹茶とお茶菓子をいただいて小腹を満たしたら、休憩もそこそこにお風呂へ。
お部屋からお風呂へと続く通路からは美しい庭が目に入ります。
ただ移動しているだけの時間なのに、景色に見とれてうっとりしてしまいます。

時間が早かったせいか、他のお客様がいなかったためゆっくりとお風呂を堪能できました。
さて、温泉の後は食事とビールです。
地元の旬の食材を使ったお料理をこれでもかといただきました。至高の時間ですね。

旅行の際はたいてい早寝早起きです。
朝ご飯をいただいた後は修善寺の街を散策することにしました。
宿を出て桂川沿いに坂道を下っていくと、竹林の小径と呼ばれる散歩道があります。
空気の澄んだ朝の時間帯は人も少なく、桂川からは小川のせせらぎも聞こえてきて清々しさに溢れています。

修善寺温泉発祥の地でもある修禅寺にも。
源頼朝の弟である源範頼と、頼朝の子である頼家が幽閉された寺として有名です。

伊豆の小京都とも呼ばれる風情ある温泉地、修善寺。
芥川龍之介や夏目漱石、川端康成などの文人墨客にも愛されたのだそう。
実際に訪れてみると、その理由が分かる気がします。

琵琶湖と長浜・竹生島

旅に出たい、、
そんな風に考えるとき、行き先は雑誌を眺めながら決めることが多いです。
今回手に取ったのは生活雑誌の家庭画報。
「絶景開運スポットへ」という何とも魅力的なタイトルに引かれ、名古屋から車で1時間ちょっとで行ける琵琶湖周辺に出かけることに決めました。

一番の目的は琵琶湖内に浮かぶ島、竹生島ですが、その前に長浜でランチを。
長浜は古い街並がそのまま残る散策にぴったりな街ですが、その一画にあるビワコラージュというイタリアンへ。
関西の名店で修業したシェフが作る、生産者と直接つながるレストランだとか。
ちなみにこちらのお店も家庭画報掲載です。

注文したのは、野菜の前菜と、パスタ、デザートが付いたパスタセット。
こんな時はたいていグラスの白ワインをいただいています。
昼間に飲むアルコールは格別ですね(笑)

竹生島へは長浜港からフェリーで。
ランチを食べ終わったぐらいの便の席がちょうど空いていたので、運良く乗り込むことができました。
琵琶湖は日本最大の湖で、滋賀県の面積の1/6を占めるのだそう。
その琵琶湖に浮かぶ竹生島は、古来「神の住む島」と言われ人の住居はありません。
そんな竹生島には、急斜面に建てられた宝厳寺があります。
ご本尊は大弁財天で、江ノ島、宮島と並ぶ日本三弁財天のひとつです。

フェリーを降りて最初に視界に入るのが長い石段です。
島の急斜面に建てられたお寺なので、本堂までは階段を登ることになります。膝に自信が無い方はちょっと大変かも。
石段を登ると瑞祥水という井戸が見えます。
なんでも、平成の時代にここに井戸を掘れとのご本尊様のお告げにより岩盤を掘り続けたところ、清浄水が出たのだとか。
さらに石段を登ると急に視界が開け、広々とした敷地に本堂が。
ご本尊の弁財天は七福神のうちのひとりですが、もともとはインド古代信仰の水を司るサラスヴァティー神で、仏教における守護神として取り入れられているのだそう。

本堂でのお参りを済ませたら、唐門から観音堂へ。
唐門は2020年に修復が終わったばかりのようで、極彩色のカラーが遠くからでも目を引きます。
観音堂からは都久夫須麻神社へと繫がる渡り廊下があり、船廊下と呼ばれています。
豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に使用した「日本丸」の一部を利用して建てられたのだとか。

船廊下を抜けると都久夫須麻神社に。
琵琶湖に突き出した場所に竜神拝所の鳥居があり、瓦投げを行うことができます。
投げた瓦が鳥居をくぐると願い事が成就する?
そんなことを聞いたら挑戦してみたくなるのが人間の性というものでは。
かわらけに願い事と名前を書いて、いざ!
狙って投げたつもりでしたが、強風にあおられて思っていたよりも随分と手前で降下してしまいました、、鳥居の周りは投げられたかわらけで真っ白です。

竹生島は琵琶湖に囲まれているだけあって、清浄で清々しいエネルギーを感じられる場所のようです。
島を歩きながら、美しい景色と空気に触れ、その土地のエネルギーを分けていただいたような気分に浸ることができました。
今回は午後からの訪問でしたが、午前中の早い時間だとまた違ったエネルギーに触れられるのかもしれません。
間違いなく再訪することになると思います。

大神神社と奈良ホテル

もう何年も前から参拝をしたいと思っていた神社、奈良県の大神(おおみわ)神社。
神社好きの方なら一度は訪れたいと願う神社なのではないでしょうか。

大神神社には本殿がありません。
なぜなら、背後の「三輪山」という山そのものをご神体としているからです。
三輪山の頂上にある「盤座」に大物主大神が鎮座したことが始まりとされていいて、三輪山が古事記や日本書紀にも登場することから日本最古の神社のひとつとされています。

参拝の前にまずは食事を。
奈良と言えばそうめんらしい、、ということで三輪山近くの三輪山本さんでそうめんをいただくことにしました。
せっかくのなので、そうめんの起源を調べてみると、大和国の三輪(奈良県桜井市)で生まれた手延べそうめんに至るのだとか。

今から1300年ほど前、大神神社の初代宮司の子孫が飢饉と疫病に苦しむ民のために救済を祈願したところ、神の啓示を承り仰せのままに肥沃な三輪の里に小麦を撒き、水車を利用してひいた小麦粉を原料としたそうめんを作ったのだそう。
勉強になります(笑)

大神神社は山そのものがご神体なので、元々木や草、花や土にも神様が宿るとされています。
人間が足を踏み入れてはいけない聖域ですが、許可を取れば入山することができます。が、所要時間1〜2時間、かなり厳しい山道とのことでしたので体力にあまり自信の無い私たち、参拝だけさせていただいて入山は今回は見送ることに。

さて、せっかく奈良に来たのだから憧れのホテルに泊まりたい、とのことで日本を代表するクラシックホテルのひとつでもある奈良ホテルに宿泊することにしました。

創業1909年と100年以上の歴史がある奈良ホテル。
設計は東京駅を手がけた建築家の辰野金吾氏。重厚さと品格が漂います。
館内には多くの調度品と美術品が飾られ、まるで美術館のよう。
和洋折衷の佇まいがとにかく美しく、時間の流れを忘れてしまうかのようです。

エントランスを過ぎたロビーの奥には、ティーラウンジとバーが。
ちなみに奈良公園の一画にあるため、神の使いとして大事にされている多くの鹿もいます。

奈良は日本の歴史と文化がひしひしと感じられる特別な場所ですね。
二度三度と訪れてその魅力をもっと深掘りしたいものです。

伊勢神宮へのお参り

こちらのブログでは主に休日の旅行について書いていることが多いのですが、2020年初頭から始まった新型コロナウィルスの影響で、行きたい場所へ自由に行き来できる機会が少なくなり(仮に旅行をしていてもあまりおおっぴらにできなかったり)、そんな状況で更新がすっかり久しぶりになってしまいました。

そんな中、毎年欠かさずお参りしているお伊勢さんに今年に入ってまだ行けていない、、早く行かなくては、、と平日に日帰り弾丸で行って参りました。

ここ数年は、お参り前に外宮前にある伊勢せきや本店で朝ごはんをいただくのが定番となっています。建物の外観は古くから伝わる伊勢建築が趣たっぷりで、脇にある階段を上がって2階の「あそらの茶屋」へと向かいます。

今回いただいたのは「御饌の朝かゆ(さざえバージョン)」です。さざえ以外に、あわびや鯛、伊勢エビなどからも選ぶことができます。
外宮の御祭神、豊受大神に感謝の気持ちを捧げながらいただきます。

外宮の手水舎は感染予防のため、写真のように柄杓を使わない流水式となっています。外宮だけでなく、内宮も同様です。

この日はあいにくの雨だったのですが、内宮の鳥居をくぐる頃には小雨からしだいに止んでいき、雨によって浄化していただいた気分です。

車は神宮会館の駐車場に止めることが多いので、おはらい町を抜けておかげ横町へ。
おはらい町では伊勢らしい外観のスタバを見つけました。学生らしき男の子達が「映える〜」と大騒ぎしています(笑)

伊勢神宮におみくじがないのは有名ですね。お参りをするだけで大吉と同じ御利益があるからだとか。
ウィズコロナの時代になって、日帰りで行ける神社やお寺をお参りする機会が増えています。お参りを重ねれば重ねるほど、ご加護をいただいている気持ちになれるので不思議です。

GWの旅〈厳島神社と神勝寺・禅と庭のミュージアム〉

海面にそびえる朱塗りの大鳥居といえば、宮島の厳島神社を思い浮かべる方が多いのでは。
その大鳥居や本殿・廻廊を自分の目で見てみたく、松山から足を伸ばして宮島へ行ってきました。

訪れた日は天気が良く、神社仏閣巡りにうってつけ。
広島駅から電車で宮島口駅まで行き、フェリーでおよそ10分ほどで宮島に到着しました。

GWだから仕方がありませんが、フェリー乗り場といい宮島といい、とにかく凄い人の数!
観光客の数に圧倒されそうになりながら、急ぎ厳島神社へと向かいます。

厳島神社といえば、やはり海面に姿を表す大鳥居と本殿ですが、なにか様子がおかしい…
というか、大鳥居も本殿も海に浮かんでいないのです!?

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あいにく、この日は干潮だったようです。
潮の満ち引きまでは全く考えておりませんでした…

が、気を取り直して廻廊を巡ります。
厳島神社の社殿の主要な部分は、ほぼ平安時代に造られたそうです。
寝殿造りの平安様式で、世界文化遺産にも登録されています。

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ある意味とても印象的な宮島訪問でした。

さて、翌日は福山へ移動し、神勝寺・禅と庭のミュージアムへ。
臨済宗建仁寺派の寺院ですが、名称にある通り、広大な庭園や伽藍(がらん)、茶室、アートパビリオン、コレクションを含めた壮大なミュージアムです。

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アートパビリオン洸庭では、こけら葺きの技法で造られた船型の建物の中に入り、闇の中に浮かぶ光が織りなすインスタレーションを体感することができます。

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お昼は敷地内の庫裏(くり)、五観堂で湯だめのうどんをいただきました。
禅宗の修行僧である雲水には一番のご馳走なのだそう。
(肝心のおうどん、写真を撮り忘れてしまいました…)

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休憩は滋賀県の永源寺より移築したという含空院で、煎茶と栗餅を。

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浴室も七堂伽藍のひとつなのだとか。
通り抜ける風が気持ちの良い外湯にもお邪魔を。

こちらの施設のコンセプトは、日常の実践のすべてに覚醒の契機を見出そうとする禅宗のあり方を学ぶのではなく楽しむ…なのだそう。
五感を刺激し、解放する。そんなことを意識的に行っていくことが必要なのかもしれませんね。

GWの旅〈道後温泉と瀬戸内リトリート〉

宮崎駿監督の代表作のひとつである千と千尋の神隠し。
その舞台である油屋のモデルと言われる、愛媛松山、道後温泉へと行ってきました。

道後温泉は、「日本書紀」にも登場する日本最古の温泉です。
本館三層楼の上には白鷺の形をした振鷺閤(しんろかく)が。
道後温泉は一羽の傷ついた白鷺によって発見されたとの言い伝えがあるようです。

温泉が好き、和風建築が好き、宮崎アニメが好きな自分にとって、一粒で三度楽しめる…そんな場所でした。

松山空港から松山駅へ、松山駅からは坊ちゃん電車に乗って。
訪れた日は「道後温泉オンセナート」として、道後温泉の本館で蜷川実花さんのインスタレーションが行われていました。
障子やガラスがアートで美しく彩られています。

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道後温泉を後にして訪れたのは、坂の上の雲ミュージアム。
司馬遼太郎さんの歴史小説の資料の数々が展示されています。
設計は安藤忠雄さん。各階の階段は、ひと続きのスロープで結ばれています。

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宿泊は松山の高台にある瀬戸内リトリート。
元々は大王製紙が経営を行う「エリエールゴルフクラブ松山」の、招待客用宿泊施設兼美術館として建てられたのだとか。
こちらも設計は安藤忠雄さん。(偶然です!)

宿のコンセプトは「余計なものを削ぎ落とし、本当の自分を取り戻す」。
うーん、それは自分が旅に出掛けるときのコンセプトと全く同じです。。

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周りは自然に囲まれた場所で、ひたすら静かです。
本当に無駄のない、整然とした美しさがある空間で頭の中を空っぽに。

アートとデザインをめぐるパリの旅

新年明けましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年は新たな気分で物事に取り組むことができて良いですね。
こうしてブログを更新するのも久しぶりですが、新年ということで新たな心持ちでMacに向かえています。

さて、年末年始はフランス・パリで過ごしていたので、芸術の都にふさわしくアートとデザインをテーマに旅の記憶を辿りたいと思います。

それにしても、名古屋ーパリ間はとても時間がかかりますね!
中部国際空港から羽田を経由してシャルル・ド・ゴール空港へと向かうわけですが、羽田からパリまでおおよそ13時間ほど。
本を読んだり映画を見たり寝てみたりしますがなかなか到着しません…
ようやく到着したその日は時差ボケで寝られず。しかしのんびりしている暇はありません(笑)

宿泊したホテルはパリ6区、モンパルナス通り近くのLe Six。
ブッフェスタイルの朝食が美味しくて、クロワッサンとスクランブルエッグ、フレッシュジュースやフルーツなどをいただいていました。ここに置いてあったパレデテのフルール・ドゥ・ゲイシャというグリーンティが素晴らしく美味しくて、思わず日本に帰ってからオンラインショップを探して購入してしまいました。

元旦はほとんどの施設がお休みなので開いていたオランジュリー美術館へ。
オーバル型をした建物はモネの連作、睡蓮を収蔵するために建て替えられました。一体感のある壁が不思議な空間です。ルノワールやピカソ、マティスの作品もあります。

オランジュリー美術館

オランジュリー美術館

続いて「オペラ座の怪人」で有名なオペラ・ガルニエへ。
映画は大好きで何度も見ていたので、建物の中に入った瞬間からテンションが上がり気味。
優雅な大階段は劇場を訪れるロングドレス姿の女性客が、より美しく映えるよう設計されたそうです。
幕間の休憩所として利用される「グラン・ホワイエ」はバチカンのシスティーナ礼拝堂にそっくり!と思っていたらやはり意識して造られたのだとか。随所に琴のモチーフが散りばめられていて、探しながら見学するのも楽しいです。

オペラ座

オペラ座

オペラ座

見学した日は丁度夜間に公演を控えていたようで、ステージではセットの準備などを行っていました。
天井にはシャガールの天井画とシャンデリア。
「オペラ座の怪人」はシャンデリアが落下する事故から物語がスタートしますが、シチュエーションは異なりつつも実際に起こった事故から着想を得ているそうです。

オペラ座

オペラ座

パリに来たからには絶対に外せないのがエッフェル塔。ということでホテルのフロントの方に教えていただいた絶景スポットへ。
タクシーでの移動中に下から望むこともできたエッフェル塔は、とにかく大きくてそして美しい!
全体的なフォルムだけでなくディテールが感動的に美しく、写真でその素晴らしさが伝わらないのが残念でなりません。。

エッフェル塔

エッフェル塔

さて、パリと言えばやはりルーブル美術館。
美術館に行くとたいていオーディオガイドを借りて気に入った作品のガイダンスを聞きます。
が、とにかく広くて収蔵作品数が多いことで有名なルーブルでは、お目当ての作品の場所まで案内してくれるかなり高性能な3Dガイドを借りつつもあまり使いこなせなかった気がします…
じっくりと見ることができたのは、モナリザ、サモトラケのニケ、ミロのヴィーナス、カナの婚礼、メデュース号の筏、民衆を導く自由の女神、ナポレオンの戴冠式とジョセフィーヌの戴冠、ダイヤのエースを持ついかさま師、ガブリエル・デストレとその姉妹、多分このくらいだと思います。これだけ見るのに正味3時間ほどかかっているのでは…

ルーブル

最終日に立ち寄ったのがノートルダム寺院。
ここも実際に足を運ぶととても大きいことが分かります。

ノートルダム寺院

ノートルダム寺院

ノートルダム寺院

到着する前は、パリの街はきっとどこを切り取っても絵になるんだろうな、と想像していましたがやはりその通りでした。
雑貨屋さんの多いマレ地区、フランスが発祥のハイブランドショップが建ち並ぶサントノーレ通りなど、ショッピングはそこそこに散策するだけで楽しくワクワクする時間を過ごすことができました。

ゴールデンウィークの旅行〈後編〉

2泊目のテーマはグランピングです。
グランピングとは、グラマラス(glamorous)×キャンピング(camping)のことだそうです。
自然の中でキャンプをしたいけど、テントを張ったり自分たちで料理を作ったりするのは面倒で大変なので、
そういった部分はプロに任せて自分たちはひたすらゆっくりしたい。

そんな私達にぴったりなグランピングを楽しむために、星のや富士にやってきました。
河口湖畔にあり、部屋からは富士山が望めます。

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ここの施設はほんの少し山を登った高台にあるため、駐車場に車を停めたらジープに乗り換えて客室へと向かいます。

夕食は屋外で。旬のお野菜や川魚、キジ、鹿などのジビエをダッチオーブンでいただきました。
まだお若いシェフが、食材の産地や狩猟方法などを丁寧に説明してくださいます。
ゆっくりと薄暗くなっていく屋外でひんやり涼しい風を感じながらいただく料理は格別です。

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ダッチオーブンを暖めるガスバーナーや薪の炎のせいもあってか、遠い昔の狩猟時代の記憶が蘇るような(笑)不思議で新鮮な体験ができました。

のんびりとした夜を過ごした後は、早起きをして森の中でストレッチ行ったり、清々しい空気のデッキで入れ立てのコーヒーをいただいたり、朝日が降り注ぐ施設内を散策したり思い思いに過ごすことが出来ます。

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星のやは初めて宿泊しましたが、実は少しだけ眉唾というか…
話題が先行しているイメージがあってあまり期待していなかったのですが(宿の皆さますみません!)
実際に宿泊してみると、スタッフさんお一人お一人が、自分たちらしいおもてなしの形というものをすごく考えてくださっている様子が見て取れて、とても好印象です。
施設内の様々な演出も、五感を刺激するものばかりで本当に素晴らしかったです。
何事も実際に体験してみないとその良さはわからないですね。
今回の旅で、なぜ星のやが人気なのかが分かった気がします。

ゴールデンウィークの旅行〈前編〉

こちらのブログではちょこちょこと旅の思い出を書かせてもらっていますが、近場などアップしていないだけでもう少しいろいろ行っていたりするんですね。

それを書き留めておけば備忘録にもなって良いのですが、1週間2週間と忙しい日が続いたりすると「ブログに載せようと思っていろいろ写真を撮ったけど、だんだん記憶が曖昧になってきた…まいっか。」となってしまう訳ですね(笑)

という訳で、ブログ記事は写真を撮ってから1週間以内には更新するべきだと改めて思った次第です。当たり前ですね。

さて、今年のゴールデンウィークは長いところだと4月29日から5月7日まで9連休だったところもあったようですが、弊社は表向きカレンダー通りで実際にお休みしたのは4日間。
そのうち3日間をリフレッシュのための旅行に充てました。

今回の行き先は熱海と河口湖です。いつものことながらセレクトが渋いですね(笑)
本当は河口湖に2泊できたら良かったのですが、河口湖の宿泊予定の宿が温泉ではないと聞いていたので温泉好きの私達はまず熱海に1泊してから河口湖に向かうことにしました。

泊まったのはあたみ石亭。以前は熱海随一の一流旅館だったそう。
現在はそうでもないですよ、と宿の方が仰っていましたが日本庭園が美しい伝統的な日本旅館に心が癒やされます。
池には錦鯉も。

石亭

石亭

熱海の温泉は海の近くだけあってほんの少ししょっぱいです。

夕飯は懐石です。日本旅館ならですね。

駿河湾で採れた赤海老に本鮪、鴨肉などをいただきました。
旬の食材を使った見るも美しいお料理です。

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そんな心からゆったりできる時間を過ごした後、翌日には河口湖を目指して出発するわけですが、ルート上に箱根の芦ノ湖があることに気が付きました。
せっかくだから芦ノ湖でランチにしようとナビに設定したのは良いですが、車を走らせて30分程で雲行きが怪しくなってきたのでした。

今にも降り出しそうな黒い雲が空を覆ったかと思うと、徐々に霧が発生しほんの少し前も真っ白で何も見えません。こんな霧は初めてです。

霧の中をハイビームで照らしながら芦ノ湖に到着すると、気温はなんと10°以下!5月なのに…。

芦ノ湖の湖上には風が吹き荒れて湖岸に立っているだけで吹き飛ばされそうです。
もうこれは笑うしかありません。

芦ノ湖

なんとかランチをすませ、荒れ狂う芦ノ湖を後に河口湖へ向かっていると、段々と日差しが戻ってくるではありませんか。
結果、河口湖は晴天。こんなことなら最短ルートで河口湖に向かっていれば良かった…
後悔先に立たずですね。

さてさて、旅はまだ続きますが長くなりそうなのでこの辺りで一旦失礼し、後編へと続きます。

登録有形文化財の宿 下呂温泉湯之島館

9月に入って最初の週末、どうしても温泉に入りたくなって(笑)
下呂温泉にある湯之島館へと行ってまいりました。
下呂温泉は、室町時代にはすでに、草津・有馬と並んで日本三大名泉と呼ばれていたそうです。

昭和6年創業の湯之島館の本館は、平成22年に国の登録有形文化財に指定されました。
数寄屋造りの建物には何とも言えない佇まいと情緒があります。

湯之島館

湯之島館

仲居さんにお部屋まで案内していただいている途中で恐ろしげな張り紙を見つけました。

湯之島館

宿は5万坪の敷地の中に建てられていて、
四季の自然が感じられるよう散策道が設けられているのですが、
どうもその散策道にイノシシが出没するようです。

「つい数日前には近くで熊の目撃情報もありまして…」と仲居さん。

それは散策には出掛けるなということですね…
初秋の山歩きを楽しみにしていましたが泣く泣く諦めることにしました。

夕食はお部屋でいただきました。
先付は織部でしょうか、旬の山の幸ですね。

湯之島館

湯之島館

お肉は多分飛騨牛です…
なぜ多分かというと、たいてい持ち帰る献立表をもらい忘れてしまったのです。

さて、翌日は下呂から南下した所にある横谷峡の4つの滝へ。

滝は良いですね。
マイナスイオンについて実は科学的でないとかいろいろ言われていますが、
それでもやっぱり滝が好きです。

白滝

二見滝

鶏鳴滝

滝は大体山中にあるので、歩いているだけで気持ちが良いというのもあるかと思いますが、
飛沫を上げながら流れる水を見ているだけでとても癒やされます。

北陸で過ごした夏の思い出

今年のお盆休みは2泊3日、北陸で過ごしました。
北陸といえば海の幸、海の幸といえば魚に脂が乗ってくる冬のイメージですが、
緑が美しい夏の北陸もなかなか良いものでした。

名古屋からは北陸自動車道を使って北上します。
目指すのは山城温泉です。

せっかくなので東尋坊や金沢市内に寄れば良いのに今回はパス。
なぜなら一刻も早くチェックインして宿でゆっくりとした時間を過ごしたかったからです。
(あまり若くないので旅は必要以上に動き回りません…)

とはいえチェックインまでにまだまだ余裕のある時間に山代温泉に到着したので
宿の周辺を散策することにしました。
見つけたのが魯山人が別荘として利用したいろは草庵です。

いろは草庵

いろは草庵

山代温泉の吉野屋旅館の主人が趣味のために建てた別荘には
周辺の旦那衆が集まり、芸術を語り酒飯茶を楽しんだのだそうです。
若き魯山人はこの別荘に滞在し、多くの刻字看板の制作を行いました。

中に入って展示を見ていると「水出しのお茶はいかがですか」と
声をかけてくださる方が居たのでしばし休憩を。

お茶は皇室献上の加賀棒茶、お菓子は金箔入りの金ぺいとう、
湯呑みは九谷焼で茶托は輪島塗です、と丁寧に説明をしてくださいました。

魯山人にとってこちらの別荘は学びと癒やしの故郷であったそう。
美しい庭は眺めているだけでとても癒やされますね。

加賀棒茶

いろは草庵

さて、その後は目的地の宿、べにや無何有へ。
無何有とは何もないこと、無為であること。
からっぽのなかの豊かさという意味だそうです。

こちらの宿は山代温泉薬師山の高台にあるため、
建物の中にいてもそこかしこから美しい緑が飛び込んできます。

べにや無何有

べにや無何有

べにや無何有

旅行に出掛けた際はいつも以上に早寝早起きになります。
今回も旬の食材を使った夕食をいただいた後は早々に休み、
翌朝は日の出近くに起床しておかみによるヨガクラスに参加。

日常を過ごすうち、知らず知らず溜まってしまった体内の毒がきれいに洗い流されるような(笑)
そんな貴重な時間を過ごすことができました。

2日目は場所を移動して若狭湾の水晶浜へ。
良い大人が子連れでもなく水晶浜で一体何を…?と思われるかもしれませんが
もちろん海水浴です。

海の中は本当に気持ちが良いですね。
自然と一体になれる感じとデトックスされる感じに身体全体で癒やされます。

どうも今回の旅のテーマはデトックスだったようです。
自然の中に身を置くと本来の自分に戻れるような感じがして良いですね。
余分なものを削ぎ落とすのはとても大切なことだと改めて感じました。

京都の桜

今年の桜はいつもよりも開花が早かったですね。
お花見は散歩がてら名城公園へ行ったのと、ボランティア仲間と鶴舞公園で行ったのと2回。
それだけで飽き足らず、平日にお休みして桜を見に京都まで出掛けてきました。

北にある上賀茂神社は境内全体が立派な桜で彩られていました。
鳥居をくぐった先は芝生が植えられていて、
のんびりとお弁当を食べながらお花見をしている家族連れがたくさんいます。
平日のせいかそんなに混んでいなくて穴場かもしれないですね。

上賀茂神社1上賀茂神社2

上賀茂神社から少し歩くとすぐに鴨川が見えます。
こちらもお弁当を広げたり犬の散歩をしたり、
とにかく皆さんゆっくりとした時間を楽しんでいます。

鴨川

御所で一週間だけの春季一般公開を行っていたのでそちらにも。
運良く宮内庁の方が行うガイダンスを聞くことができました。

御所1
御所2

泊まったのは寺町にある俵屋さん。2回目です。
1階のお部屋だと立派なお庭に降りることができるのですが、
桜の季節はさすがにごひいきさんでいっぱい。
というわけで未だ1階のお部屋は叶わず…いつか1階に泊まれる日が来ることを願います。

俵屋1
俵屋2
俵屋3

翌日は京都駅近くの東福寺へ。
境内には重森三玲によるモダンすぎる日本庭園が。
圧倒的な美しさに心が癒やされます。

東福寺1
東福寺2

旅はやっぱり良いですね。
なにか旅行に行くために働いているような気がしないでもないですが…
遊びを仕事に活かし、仕事を遊びに活かすようにできたら人生とても楽しいですね。

ガウディデザインをめぐるスペインの旅

早いもので2016年も一ヶ月過ぎてしまいましたね。
おかげさまで新年から忙しく、ブログを更新する間もなく気づいたら2月となってしまい
今さら年末年始の旅行記など書いている場合でもないのですが(汗)
訪問先で目にした建築とデザインがあまりにも素晴らしかったので
一ヶ月前の旅行記を備忘録として書き留めておくことにしました。

 
旅の行き先はスペインのバルセロナです。
バルセロナといえばガウディ、ガウディといえばサクラダファミリア。
というわけで、一生に一度は実物を目にしたいと思っていた
サクラダファミリアを求めてバルセロナへと行って参りました。

 
名古屋からはバルセロナへの直行便がないため、行きは成田とドイツのミュンヘンを経由しました。
なのでものすごく時間がかかっています。飛行機に乗っている時間だけで15時間くらい。
当然エコノミークラスなのでものすごく疲れます…
が、成田までの機中できれいな富士山が見えたので良しとします。

 
富士山

 
泊まったのはエシャンプラ地区、ショッピングストリートのグラシア通り沿いのホテルマルゴハウス。
http://www.booking.com/hotel/es/margot-house.ja.html
シェアハウスのような作りで、キッチンやリビングは宿泊客の共有スペースとなっています。
朝食時はメイドさんがこちらのキッチンで熱々の卵料理を作ってくれました。

 
マルゴハウス2

 
このホテルの斜め向かいにあるのがカサバトリョ、ガウディがデザインを手がけた邸宅です。
外観の特徴は骨のような質感のバルコニーと鱗のような屋根、ガラスがはめ込まれ美しく輝く壁面でしょうか。
バルコニーのデザインは、オペラ座の怪人の舞踏会のシーンに出てくる仮面のようにも見えますね。
正面から見た屋根のレイアウトは左右対称ではなく、美しいバランスを保った非対称です。
ガウディデザインの特徴のひとつである有機的な曲線は自然から着想を得たそうです。
自然界に直線や左右対称は存在しないとのこと。
言われてみるとそうですね。

 
カサバトリュ

 
中には採光のための吹き抜けがあり、よく見ると太陽に近い部分と地面に近い部分とで
タイルに濃淡がついてグラデーションとなっています。
これはガウディが海底洞窟をイメージしてデザインしたと言われていますが、
丸いステンドグラスは泡のように、大きくうねった天井は海原のようにも見えます。
そして極めつけは階段の踊り場に取り付けられている波形のガラス。
覗いてみると波間にゆらめく海底洞窟が透けて見えるようです。
素晴らしい遊び心ですね!
遊び心の足りない私には非常に勉強になります(笑)

 
カサバトリュ

 
カサバトリュ3-2

 
カサバトリョ

 
カサバトリュ5-2

 
カサバトリョは床のタイルも可愛かったですよ。もちろんガウディデザインです。
そういえばグラシア通りの歩道のタイルもガウディによるものですが、
六画形がホタテ貝とヒトデとタコで構成されています。
(こちらは写真を撮り忘れてしまいました)

 
カサバトリュ6-2

 
カザバトリョから徒歩5分ほどの場所にあるのがカサミラ、集合住宅です。
外観は波打つ岩のようで石切場(ラペドレラ)の別名もあります。
バルコニーは鉄の海藻がまとわりついているように見えますね。

 
カサミラ

 
ここは屋上がとても楽しくて、煙突には帽子が必要というのがガウディの持論だったようで
煙突もガウディらしくデザインされています。
すぐ近くには建設中のサクラダファミリアが見えました。

 
カサミラ

 
カサミラ

 
カサミラ

 
カサミラの最上階は天井がとても特徴的なんですが、
なんと建物内の暖かい空気が最上階に溜められ、暖気が取れるようになっているのです。
そのため建設当時は住人たちの洗濯物干場として、また交流の場として活用されたようです。
素晴らしい機能性ですね!

 
カサミラ

 
カサミラに最も近い地下鉄駅ディアゴナルから二駅の場所にあるのがサクラダファミリア。
ガウディ好きの方には非常に申し訳ないのですが、このサクラダファミリア
写真で見る限りもしかしてちょっとグロテスク?とも思っていたのでした。
しかし、実際のサクラダファミリアはとても美しかったのです!

 
サクラダファミリア

 
外観の見所は東側の生誕のファサードと西側の受難のファサード。
しかし、一番の見所はやっぱり内側の大聖堂ですね!
宇宙を感じるような近未来的なデザインが、100年も前になされたものだということが本当に驚きです。

 
サクラダファミリア

 
サクラダファミリア

 
サクラダファミリア

 
サクラダファミリア

 
ガウディは逆さ吊り模型という実験装置を使用し、
数字や方程式を使わず丈夫で安全な構造を割り出したそうですが、その模型さえ美しく見えます。

 
サクラダファミリアから北西に、バスで20分程移動した場所にあるのがグエル公園。
庭園式住宅地として設計されたのが計画が頓挫し公園になりました。

 
グエル公園

 
広場のベンチは人間工学に基づき設計されていて座り心地は最高です。
色鮮やかなタイルがとても印象的ですが、市内の陶器・ガラスメーカーから譲り受けた廃材を利用し
コストを少しでも下げる工夫を行ったのだそう。

 
グエル公園

 
グエル公園

 
また、この広場には砂が敷き詰められているのですが
その砂は広場の下に作られた市場の柱を伝って雨水をろ過する機能があるのです。
ガウディまさに天才ですね!

 
と、滞在中はガウディづくしの毎日だったのですが、
他にもカテドラル(大聖堂)にカタルーニャ音楽堂、パワースポットと言われる岩山モンセラット、
お城にフラメンコとスペインを満喫してきたのですが、良い加減長くなるのでこの辺りでやめておきます(笑)
旅から帰ってからは現実に戻ってひたすら働いております。当たり前ですけどね。
バルセロナはサクラダファミリアが完成する(と言われている)2026年以降にもう一度訪れてみたいものです。

 

紅葉の京都と憧れの俵屋

どうせ行くのなら紅葉の季節に。
と何ヶ月も前から計画して京都へと行ってきました。

 
日曜美術館でガラスの茶室が紹介されていたのを思い出して、まずは青蓮院へ。
到着したのがちょうど夕暮れ前だったので、茶室は夕日に照らされてオレンジ色に輝きとても良い感じ。
かなりの高台にあり、大舞台からは京都市内が一望できました。

 
ガラスの茶室

 
パシャパシャと写真を撮っていると住職がスーツを着たご一行を案内されている様子が目に入ります。
よく見ると民主党議員のMさんが。そういえば京都ご出身でしたね。
海外のお客さまをご案内されている様子でした。

 
そうこうしていると何人ものテレビクルーが取材にやってきました。
Mさんご一行とは全く関連がないようでしたが、
荘厳な空気から一転、一気にざわざわした雰囲気に(笑)

 
なんとかカメラに写り込まないよう庭園に移動してその後は高台寺へ。

 
青蓮院

 
豊臣秀吉とねねの高台寺では圓徳院所蔵の絵巻、
百鬼夜行をテーマにしたプロジェクションマッピングを行っていました。
お寺なので当然お墓なんかもある場所で、
暗闇の中を鬼や妖怪や人魂が舞い踊る様子を見るのは
霊感はないものの正直ちょっと怖かったです(笑)

 
高台寺

 
宿泊は麩屋町通にある俵屋さん。
創業300年、京都で最も古い旅館で「しつらい」「もてなし」「ふるまい」を重視し
行き届いたサービスが世界中のファンを魅了しているとのこと。
そんな宿に宿泊するのはかなりの背伸びでしたが、そこは思い立ったが吉日。

 
結論から言いますと、泊まって良かった!と思える素晴らしい宿でした。
何が素晴らしかったかというと、
外の世界と完全に遮断されているので宿が持つ世界感を充分に堪能できたことでしょうか。
しつらえがどうとか料理がどうとかももちろんありますが、
江戸時代にタイムスリップしたかのような不思議な時間を過ごすことができたのが
個人的には一番の収穫でした。

 
俵屋2

 
俵屋1

 
俵屋3

 
さて、二日目は嵐山の天龍寺から常寂光寺へ。
今年は11月までの間に気温があまり下がらなかったため、庭園の樹木もあまり紅葉していなかったのですが
それでも要所要所で美しい紅葉に出会うことができました。
特に常寂光寺では石段を登った先で特に奇麗な一本に出会えて思わず歓声を上げてしまったほどでした。

 
常寂光寺1

 
京都はいつ訪れてもいつも新鮮な驚きを与えてくれて
何度でも訪れたくなる本当に魅力的な街ですね。

 

日帰り京都

3連休の日曜日は日帰りで京都へ行って参りました。

 
紅葉シーズンですが目的はそればかりでなく、
京都国立博物館の特別展「国宝鳥獣戯画と高山寺」が会期ぎりぎりだったので
それを見に行くことにしました。

 
鳥獣戯画と言えば、可愛らしいカエルやうさぎのイラストが有名ですが、
全部で四巻もあるんですね。しかも巻によってタッチが微妙に違うようです。
修理完成記念と言うことで雑誌やテレビで様々な特集が組まれていたため、
事前の情報収集は万全です。

 
紅葉は永観堂で満喫し、京都国立博物館を目指して入館…
とその前にハイアットリージェンシーで一服を。

 
ハイアットのロビーは伝統模様の透かし組が装飾されていますが、
こういった装飾はずっと見ていても全く飽きないですね。
大丸心斎橋店の天井も同様です。

 
ハイアット

 
さて、ハイアットでのんびりしていたら時間は16時半に、
いそいそと博物館に行くともの凄い大行列ができていて、
案内を見ると屋外で80分、屋内で60分の待ちとあります。
ということは待ち時間だけで2時間10分!
夕食は18時に予約を入れていたため、このままでは間に合いません…

 
鳥獣戯画を取るか夕食を取るか…
悩んだ末泣く泣く鳥獣戯画をあきらめ、名品ギャラリーだけを見ることにしました。
長蛇の列を見ていたら気後れしてしまったのです。

 
京博

 
鳥獣戯画

 
いえ、でも名品ギャラリーだけでも見ることができて充分満足できました。
特に一階の彫刻等はかなり見応えがあるかと思います。

 
その後は室町に移動し、日本料理の和久傳へ。
名古屋ではミッドランドスクエアや松坂屋でおもたせを購入することができますね。
(れんこん菓子の西湖にはまっています)

 
鳥獣戯画よりも和久傳を取ったことになぜか罪悪感を感じながら、
食事をスタートさせました。
こちらでは料理の前に竹酒を出してくれますが、風情があって良いですね。
料理は盛りつけも味も繊細で神経が行き届いています。

 
お味はというと…
シンプルですが一品一品素材がきちんと活かされていて、
もちろん美味しく頂くことができました。
最後に頂いた土鍋で炊いた白米は、今まで食べたことがないくらいの美味しさでした。

 
何だか食事のために京都に行ったようですね。
良い休日でした。

 
和久傳1

 
和久傳2

 
和久傳3

 
和久傳4